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雪よりも白い心で-5

ゲレンデの一番上は超難関コースで、
わたしはスピードが最も出た辺りでコブに乗り上げ、
驚くほど高く宙を舞い、落下した。

左手で打った腰をさすりながら別荘へ戻る。
前もって頼んでおくと、近所からオバサンたちが来て、
臨時のレストランを開いてくれるらしい。

ドアを開けると、女の子たちの笑い声が響いてきた。
ちょうど初心者教室が終わったところなのだろう、
篠原さんと若いコたちが、楽しそうにランチをしていた。

……あそこに入っていくのは、ちょっとムリかな。
あきらめて、カレーとイチゴ牛乳を頼むと、
他の女子社員たちの席に混ぜてもらった。

もう半分ヤケで、上級者コースで吹き飛んだ話をして、
みんなを盛り上げると、後から篠田さんが声をかけてくる。
「え、上級者コースいって降りてこれたんだ。
すごいなあ。ずいぶん上達したよね。えらいなあ」

「いえ、そんな。ただ必死だっただけで」
篠原さんに笑顔で褒められると、専務に上級コースに
連れていかれたことさえ、よかったことに思えてくる。

「で……今日は同じ支店の秋川さんは、来てないの?」

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