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雪よりも白い心で-4

宿に着いたのは、夜中の2時を回っていた。
前もって渡された部屋割り通りに荷物を置き、
他の営業所の女子同士の「元気だった?」
の挨拶もそこそこに、布団を敷いて眠りに着く。

翌朝は7時に起きて、朝食を終えるとすぐスキーだ。
とりあえず、UV対策だけは念入りにして別荘の外に出る。
ここのスキー場はこの辺りの別荘を持つ人たちの、
プライベートゲレンデに近く、空いていて快適だった。

さて篠原さんはどこに? とキョロキョロしていると
「初心者の人は集まってー!」と彼の呼ぶ声が聞こえた。

振り返ると、長身でがっちりタイプの篠原さんが、
初心者用のスロープで、ストックを振り回していた。

今年は篠原さん、初心者向けにスキー教室やるんだ。
あーあ。一緒に滑ろうと思ったのに。
ため息をつくとゴーグルが曇り、彼の姿が白く消えた。

「おお高樹くん、今年も参加してくれたか!」
その声に驚いて顔を上げると、そこには別荘の持ち主の、
中川専務がニコニコしながら立っていた。

「よし、ぼくと一緒に一番上のゲレンデに行こう。
人間チャレンジが大切だぞ!」

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