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雪よりも白い心で-2

「じゃあ、わたしたちは後でくつろいでいくから、
晶ちゃんは前で助手をお願いね」
手際よくスキー板を車に積み込む保坂さんに肩をたたかれ、
わたしはワゴンの助手席に乗り込む。

ああ、やっぱり。車内はものすごくタバコ臭い。
同じ営業所の坂口さんは、悪い人ではないけれど、
未だに禁煙ができず、いつもひどくタバコ臭い。

「あ、今日はよろしくお願いします」
「……こちらこそ。では行きますね」
営業の坂口さんは、軽く後を振り向き、
支店長と保坂さんに挨拶すると、車を発進させた。 「支店長、お菓子は甘いのと辛いのとどっちにします?」

 

 

 


「いやーすまんな。じゃあ辛い方の煎餅を」
後部座席のお2人は遠足に行く子どものようにはしゃいでいる。

反対に、坂口さんは営業のくせに無口だ。
いつも「そうだね」しか言わないので会話が成り立たない。
当然、ひどく退屈。

本当は東営業所の篠原さんの車で行きたかったんだけど、
社内のスキーツアーでしかスキーをしないわたしは、
実家住まいの坂口さん宅に板を置いてもらっているので
こっちの車に乗るしかなかった。

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