お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

56話 お願いします


羽田空港は来るたび人の量が増えて、
TV放映された有名スポットなど、とても入れない。
でも新しいターミナルビルは自然光が美しく入り、
いるだけで気分が高揚する。
坂崎くんとは、前と同じカフェで会った。
「同窓会の帳簿は、奇跡的にぴったり合ったよ」
「すごいね。同窓会では何人もの人に、
急に買い物を頼んだのに。坂崎くん、すごい」
「いや山際さんが、よくやってくれたから」
事務作業の締めくくりは、ひどくあっけなかった。
その後、坂崎くんの提案で、展望デッキに上がる。
寒い。
でも冬の青空を切り裂いて行く飛行機は、やはりいい。

「あのさ、山際さん、よかったら……」
坂崎くんの動きがスローモーションのように見える
彼がこれから言うことが、
わたしにはずっと前から判っていたような気がする。

「ぼくと付き合ってくれない? 
遠距離になるけど、でも絶対、大切にする」

飛行機の離陸音がキーンと響いて、
坂崎くんのまなざしの強さに胸が高鳴った。

「うん。こちらこそ、よろしくお願いします」
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

お役立ち情報[PR]