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51話 パーティは続く


高校の時、心変わりで一方的に別れを告げた元彼が、
今度はまた、一方的に近づいてくる。
当時容姿がよかったからだと思うけれど、
ほんの一時期、まだ十代の頃とはいえ、
この人と付き合ったことが、心から悔やまれた。
わたしは曖昧に笑みながら、じりじりと後ずさる。
逃げたい。でも幹事もしているし、
この会場からは、逃げられることができない。
……どうしよう。
息をのんで連絡先を答えあぐねていると、
少し離れた場所から、坂崎くんの声がした。

「山際さーん、二次会の相談ちょっといいかな」
そして、どんどんこちらに近づいてくる。
「楽しんでるとこごめんね。二次会の会場、
送迎バス出してくれるって。
これで今晩中に東京へ戻る人も、少しは来れるかな
……あれ宮崎、おまえあれから仕事決まったの?」

坂崎くんは元彼に、ひどく冷たい口調で言った。
「まだだよ。ったく、ここで言うことないだろ」
宮崎元哉は、わたしたちに背中を向けて去った。
「あいつリストラされてから、
まずいところからの借金で、生活してるんだ。
そのくせパチンコや酒はやめられなくて……。
山際さん、絶対近づいちゃダメだよ」
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

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