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50話 初恋の人は今


「では皆様のますますのご発展をお祈りして、乾杯!」
追加の応募者が多かったため、
キャパシティオーバーになった同窓会の会場は、
ほぼ全員が集まり、幕開けの乾杯時には、
身動きも取れないほどの、すし詰め状態だった。

それにしても、女子はほとんどの人が若々しいけれど、
男子は若々しい人と老けた人との差が激しい。
「……あれ、さくら? 元気かよ」
はっとして顔を上げると、宮崎元哉がいた。
高校時代の彼だが、元哉の心変わりが原因で別れ、
それっきりになっていた相手だ。
「うん元気」
微笑みながらも、驚きを隠せない。
当時、つい惹かれてしまった顔立ちも、
今はむくんだように輪郭が歪み、老けて見える。
腰のあたりについた脂肪も、だらしない感じだ。
全体的に、明らかに下品なムードが濃くなっている。

「何よ、おまえまだ結婚してねぇの?」
「……まあね」
「実はオレ最近また独身なんだ。離婚して。
おまえ今どこ住んでるの? 連絡先教えてよ」
「今は東京。地元にはほとんど帰ってないよ」
「大丈夫。オレもたまに、東京出るんだ。
なあ、メールアドレス教えてくれよ」
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

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