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47話 不測の事態


クリスマスを過ぎると仕事は一気に忙しくなった。
でも橋場さんの件を忘れたいわたしには、
忙しさも好都合だったと思う。
そうして瞬く間に29日の仕事納めを迎え、
わたしはあわただしく、故郷に帰る。
駅に着くと、坂崎くんが迎えに来てくれていた。

「忙しい中、迎えに来てくれてありがとう」
「今日は偶然休みだったから。空港は年末年始も、
休みなしだから、明日からまた業務だけどね」

橋場さんのことがあっても、
こうして気遣いしてくれる男性といると、心が和む。

「で、実は同窓会が、たいへんなことになって。
クリスマスを過ぎてから駆け込み希望者が続出で、
最初に予約した部屋に人が収まりそうもないんだ」
「え……それはマズいよね」
「遅れた希望者は保留扱いにしているんだけど
ぼく明日から急に東京出張が決まっちゃって、
ホテルと折衝する時間がないんだ。そこで……」

「いいよ、わたしが話をしておくから」
「ごめん、ありがとう」
坂崎くんは片手でわたしを拝むと、
よほど心配だったのか、大きく息をついて微笑んだ。
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

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