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46話 いつまでも子どものままで


25日の土曜は、お昼近くまで目覚めなかった。
目が覚めてもしばらくは、ぼんやりしていた。
そして徐々に昨夜の、橋場さんと寧々ちゃんの姿が、
頭の中によみがえってきた。
納得いかない。腹が立つ。
わたしは迷いもなく、携帯を手に取った。

「昨日はどうも。忙しいと聞いていたのに。
あなたがあんな、嘘つきな人だとは知らなかった。
でも早くわかってよかったかも。彼女とお幸せに」

意外にも返信はすぐに来た。

「ぼくにはさくらさんの方が、魅力的でした。
でもあなたの年齢だと、これから先、
結婚を考えないといけませんよね?
だけどぼくはまだ、ひとりでいたかった。
ごめんなさい。あと、ずうずうしいお願いだけど、
このことは寧々ちゃんに黙っていてもらえると、
うれしいです」

ため息がでた。橋場さんはもう31歳なのに。
いつまでも、子どものままでいたいんだ。
わたしは「寧々ちゃんには、とても言えません」
と返し、彼のメールアドレスと電話番号を
メモリから消し去った。
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

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