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43話 笑って笑って


「ごめん、クリスマス近辺は、ずっと仕事」
橋場さんからの返信メールは、汗マークだらけだ。
でも次の約束やフォローは、ない。
心の中で危険信号がチカチカと黄色く点滅する。

……えいっ、落ち込んでいたって仕方ない。
わたしは橋場さんと行ったお台場のイベント会場の、
トークショーと、家の近くのエステサロンを予約した。
クリスマスはお台場で、思い切り笑おう。
そして帰りに、エステに寄ってきれいになろう。

そして24日のクリスマスの晩。わたしはひとり、
お台場のトークショーへと足を運んだ。
早めの時間に入ったので、前の方の席が取れたし、
ショーは最高に盛り上がって、本当にステキだった。
会場を出て真上の観覧車を見上げれば、
星のようなネオンがきらめきながら回っていた。

「さ、次はエステだ」
寂しさを振り払うように歩き出すと、
目の前に、なんと寧々ちゃんが通りかかった。
おたがい目が合うと、笑いながら駆け寄った。

「もーっ、すっごい偶然!」
そんな寧々ちゃんの後には、連れの男性らしき人が、
こちらに背中を向けて立っている。
なんか、見たことのあるような背中だけど……!!
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

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