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42話 ため息


「はあ、疲れた」
……いけない。最近、玄関でのため息がクセになってる。
でも今日は、仕方ないかも。
杏の結婚式の二次会は、どうみてもオジサンな、
三十代半ばの新郎の友人ばかりで疲れてしまった。
しかも「彼氏いるの?」から始まって、
「メールアドレス交換しよう」「オレってどう?」と、
ほとんど話もしないうちから、その先へ進もうとする。

二十代の女性なら、もう誰でもいい感じ。
だから二次会が終わると、女性は全員、
逃げるように帰ってしまった。
たしかにあの人たちとなら、結婚は早いだろう。
でもそれで幸せになれるとは、とても思えない。

わたしはもらったブーケをいけながら、
結婚するならやはり橋場さんがいいと、
あらためて感じた。
橋場さんと一緒なら、毎日どんなに楽しいだろう。

でもまだ、彼氏彼女ってわけじゃないんだよね。
それにもうすぐクリスマスなのに、メールも来ない。
まさか……このままってこと、ないよね?
ため息をもうひとつつき、何だか少しみじめだけれど、
またわたしから橋場さんにメールをした。
「クリスマス、どうします?」
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

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