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41話 絆の不可思議


式の後は披露宴。わたしたちは都内の住宅街を、
マイクロバスに乗せられて運ばれていった。
同乗した新郎の友人たちは、大抵の人が新郎と同じく
三十代の半ばで、少し疲れた感じの雰囲気で、
恋人候補としては、正直ちょっと“ない”感じ。

そう感じているせいか、乗り降りする時の
彼らの値踏みするような視線が、少しわずらわしい。

そのうちマイクロバスは、まるで個人宅のような
美しい庭のある瀟洒なレストランについた。

テーブルには大胆にいけられたきれいな花。
金色のシャンパンで乾杯すると、
おいしい料理が、次々に運ばれてきた。

スピーチを聞くと、新郎がどうしてもといって、
杏に結婚を迫ったことになっている。
……あれ、おめでた婚で仕方なく、じゃないの?
そう思って並んで座る新郎新婦を見ると、
新郎が杏を、好きで仕方ない様子が伝わってくる。

杏の言ってた様子と実際とは違う……のかも。

そっか。自分がしている恋や相手の思いを、
客観的に受け止めるのは、とても難しいんだね。
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

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