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34話 セレモニーの場


わたしは坂崎くんとふたり、
同窓会の予定会場の扉をそっと開け、中を覗いた。
「あれ、すごいじゃない!」
そこは大げさすぎないシャンデリアの柔らかな光が、
スタイリッシュな舞台や、落ち着いたテーブルや椅子を
上品に照らすパーティホールだった。

故郷のホテルなんて田舎だから、
大したことないはずだと思っていたのに。
「へー、こんな立派なホールなんだね」
「うん。でもほとんど結婚式でしか使わないけど」

坂崎くんに言われて、ドキッとして周囲を見渡す。
「みんなが結婚式をした会場で大丈夫?」
「平気。ここで式を挙げたの5組ぐらいだから。
他にもっと親が好みそうな、ベタな式場がある」
「そっか。立食にすれば、100人は余裕だよね」
「じゃあここに決めよう。予算もちょうどだし」

わたしもいつか、こういう会場で、
結婚式を挙げる可能性があるんだろうか?
その時に隣にいるのは、やっぱり橋場さん?
ホールの天井で輝くシャンデリアの灯りを、
ぷちんと消しながら、自分の未来を夢想してみた。
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

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