お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

30話 週末は故郷へ


尻切れトンボに終わったデートの翌日、
朝起きると、坂崎さんからメールが来ていた。

「おはようございます。今週末の土曜日、
同窓会の会場を下見してきます。
山際さんにも、どんな感じだかお知らせしますね」

故郷か……高校の頃の同級生は、
人によって故郷のとらえ方がぜんぜん違う。
自分の生まれ育った場所に、強い愛着を持っている人。
強い意識はないけれど、なんとなく離れがたい人。
大好きだけれど、なぜかそこでは暮らしにくい人。
わたしはたぶん、一番最後だ。
故郷以外の土地で大学生活を送った人には、
そこそこ最後の項目に当てはまる人がいる。

でもこの週末、東京に残ると、
きっと来ないだろう橋場さんからの連絡を、
ずっと待ってしまいそうな気がする。
今なら仕事も忙しくないから、
金曜日は定時で上がることもできるだろうし。
よし。月曜日に確認して大丈夫なら故郷に帰ろう。

「月曜日、会社で仕事を確認して大丈夫なら、
わたしも一緒に、会場の下見をさせてください」
坂崎さんからは「はい、喜んで(笑)」と返事が来た。
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

お役立ち情報[PR]