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29話 名残のメール


さっきまで橋場さんと乗っていた観覧車は、
宵闇の中で、雪の結晶のような、
きらびやかなネオンを灯している。
「どうしよう。こんなところに残されて」

食事をとろうと思うが、ひとりでは入りにくい店ばかり。
結局またスターバックスに入り、
キャラメルラテとスコーンで、お腹をごまかした。
そうして再びコトコトとゆりかもめに乗って帰る。

最後の最後に、残念なデートになっちゃった。
……あ、橋場さんからメールだ。
「今日は突然、置いてけぼりにして本当にゴメン。
来週は忙しくて時間が読めないから、
またこちらから連絡します」

「お仕事なんだから、気にしないで。
今日はとっても楽しかったので、また誘ってね」

「もちろん。この借りは必ず返すからね。
さくらさんとは、とても気が合うと思うから、
これからも、どうかよろしく」

こんな「とても気が合うと思うから」
なんてメールで、もう機嫌が直ってしまうなんて。
わたし本当に橋場さんを好きになったんだな。
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

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