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24話 恋と未来を量りにかけて


「先輩ごちそうさま! このバームクーヘン、
香りがよくて、とってもおいしいですね」

翌日の月曜日。3時のお茶の時間にわたしは、
空港で買ったバームクーヘンをお茶うけに出した。
課のみんなは喜んでくれてたけれど、
中でも特に、一緒に飲み会にいった寧々ちゃんは、
口に入れる度、ニコニコとおいしそうに食べてくれた。
買ってきてよかったな、とうれしくなる。
そしてわたしも今日は1日中、
微笑みながら仕事をしていたような気がする。

好きな人ができただけで。
その人と、また2人きりで会えるだけで。
……こんなに幸せな気分になれるなんて。

お茶の時間を終えて、再びパソコンを立ち上げた。
いつもなら面倒に感じる細かな数字の入力も、
その日は集中して、サクサクと終えることができた。
仕事にもいい影響があるって、ステキだな。

……でも、もし橋場さんとお付き合いできる日が来たら、
その時は、OJT研究プロジェクトの参加は断ろう。
そうしたら2人の時間が何より大事になるはずだから。
残業はともかく、休日出勤が頻繁なのは、
仕事にもプライベートにもきっとマイナスに違いない。
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

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