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18話 昔話


「よかった。特に問題はないよね」
坂崎くんの作った作業表のおかげで、
同窓会の幹事作業は、スムースにできそうだった。

「でも突然、同窓会の話なんて、少し急ね」
わたしもリラックスして、微笑んだ。

「いや実は故郷組は、環境が変わる人も多くて、
ここらで一度会おうって声が多くなったんだ。
特に女子は、結婚や出産予定のラッシュで。
気軽に出られるうち、みんなに会いたいみたい」
胸がズキンと痛んだ。
そうだ。杏だって、さずかり婚予定だった。
まだ何も予定がないのって……まさかわたしだけ?

「でも、男の方は身を固めるヤツは少ないな。
農業も地場産業も景気悪くて、独身のヤツが多い」
「坂崎くんの予定は?」
わたしは胸の痛みを脇へ置いて微笑んだ。

「仕事に夢中のまま時間が過ぎて、恋人もいない。
なんだか、浦島太郎みたいでさ」

そういって恥ずかしそうに笑う坂崎くんは、
ずっと一人だったとは思えないほど、
清潔感のある魅力的な笑顔を見せていた。
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

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