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16話 空港カフェ


橋場さんとデートのあった翌日、日曜の午後、
わたしは、羽田へ向かうモノレールに揺られていた。

同級生の坂崎くんと、同窓会の打ち合わせのためだ。
故郷の空港の仕事についている彼の、
出張から帰る前のわずかな時間に、会って話す。
でも昨日のデートで心がすっかり満たされているので、
今日は正直、家でゆっくりしていたかった。

やがてモノレールが羽田空港に着き降り立つと、
今までとの印象の違いにハッと身の回りを見渡した。
そうだ。国際線の発着が始まって大きく改装されたんだ。

わたしは待ち合わせのスタバへ急いだ。道に迷い、
案内掲示板を確かめつつ、予定時刻ちょうどに中に入る。

……坂崎くんは、どこだろう? 
実は彼の顔を、あまり覚えていないのだ。
銀縁眼鏡の神経質そうに痩せた少年のイメージが、
心の中に、かすかに漂っている。

しまった。画像を撮って送ってもらえばよかった。
そう思いかけた時、少し奥の席で、
立ち上がって手を振っている男性が目にとまった。
そこには黒いスクエアフレームの眼鏡をかけた、
誠実でやさしそうな男性が、ニコニコ笑っていた。
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

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