お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

15話 次の約束


「さて、あんまり遅くならないうちに帰りますか」
橋場さんに言われて時計を見ると、PM 8時40分。
長く話し込んだつもりはなかったのに、
3時間以上の時間がたっていた。

でもホント言うと、もう少し一緒にいたい。
だけど今日は、このぐらいにしておくのが、
ちょうどいいかもしれない。

「今日は本当にありがとう。楽しかったです」
「どういたしまして、こちらこそ」
立ち上がるとワインの酔いで少し体がふわりとした。
その隙に橋場さんは伝票を取り上げ、
スタスタと出口へ急ぐ。

あわてて後を追ったが、橋場さんはレジ前で、
上手に背中を向け続け、わたしに支払いをさせない。
お店を出た後、わたしは軽く文句をいった。
「そんな、困っちゃいますよ」
「じゃあ次、ランチおごってくださいね。
また、連絡しますから」

きらめく街の明かりを背にして、
いたずらっぽい笑顔を浮かべる橋場さんに、
胸がキュッと締め付けられるような、
甘酸っぱい気持ちにさせられていた。
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

お役立ち情報[PR]