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14話 過去にはフタを


「あの女優さん、バイクで彼にしがみついた時、
腕の筋肉すごかった。でもそれがまたきれいで」

「そうだね。筋肉がきれいな女優さんって、
あまりいないかも。マドンナも微妙だし」

夕方はレストランに入って、映画の話で盛り上がった。
どこにでもありそうなイタリアンのお店だけれど、
トマトソースがとてもスパイシーで、
魚介類はフレッシュで、何を食べてもおいしかった。
橋場さんが頼んだワインも料理によく合って、
飲みすぎてしまわないよう注意が必要だった。

「でも主人公の彼、アクション映画に出演するたび、
きれいに体が締まっていくね。前はおしりがぷくぷくで
……まあ、それがいいっていうコもいたけど」

わたしはパエリアを取り分けながら
「ふふふっ」と笑ったけれど、心は波立っていた。

この人は……同じ俳優が出演したアクション映画を、
以前は他の女の子と、見に行ったんだな。
どんな人なんだろう。

ワインを注いでくれる彼の腕を見つめながら、
きっと同じサービスを受けた彼女のことを考えていた。
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

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