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6話 「おめでとう」


「すごーい! で、彼とはいつから一緒に住むの?」

仲がよかった杏の、突然のおめでた婚。
そのショックを隠し、なるべく明るくしているつもりだ。
でも“わたしだけまだ一人”の事実は心に重い。

「彼と一緒に住むのは、式が終わってから。
妊娠初期の引越し作業は、体に負担が重すぎるんで」
「そっか。杏はお母さんにもなったんだもんね」
「そうよ……なのにさくらは、祝福すらしてくれない」

杏はウーロン茶を飲みながら上目遣いでにらんでいる。
しまった。いくら友だちでも礼儀に欠ける態度だった。

「あ、そうだよね! ご懐妊おめでとうございます」
「どういたしまして。でもそんなに怒ってはないから。
独身の友だちは、みんな似たような反応したし」

「ごめん……わたし一人が完全に置いていかれた、
一人ぼっちだ、と思ってパニックに陥っていた」

そういうと杏は「あっはっはっ」と笑った。

「ホント正直だね。でもさくらだって、
選り好みをやめればすぐ結婚できるよ。
わたしのフィアンセみたいのでよければね」
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

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