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2話 お誘い


「またそんな。山際さんも十分仕事のできる人でしょ。
それに、去年の朋納さんへの指導がすごくよかったから、
あれを全社でできないかって、ぼくは思うわけ。
山際さんも、朋納さんへの指導、楽しかったんじゃない?」

「ええ。でも課長も買いかぶりすぎです。
朋納さん自身も逸材ですし……」

朋納さん。いつもは寧々ちゃんと呼んでいる彼女は、
確かに最初、仕事にぜんぜん興味を示さなかった。
でもそれぞれの業務がお客様にどう届くのか、
ひとつずつ丁寧に説明したら、
仕事に俄然興味を持ちだし、
驚くほど大きく伸びてくれたのだ。
でも彼女は、元から頭の回転の早いコだったし……。

「朋納さんが伸びたのは、
ぼくは山際さんの手柄だと思ってる。
でもまあ、通常業務とは別件の仕事になるから、
残業も増えるし、発表前には休日出勤もあるしね。
だけどやりがいは大きいし、社内の人脈も広がるよ。
答えを出すのは来年でいいから、考えておいてよ」

課長は1回大きくうなづくと、
期待に満ちた笑顔を残し、応接室の席をたった。
わたしはソファに半ば埋もれながら、ため息をつく。
山際さくら(27)
食品メーカーで一般職勤務。がんばり屋でしっかり者。
美浜 杏(27)
さくらの高校時代の友人で、損害保険会社に勤務。
橋場健斗(31)
製薬会社に営業職で勤めている。仕事にとても積極的。
坂崎 新(27)
さくらの高校時代の同級生で、地元の航空会社に勤務。
朋納寧々(23)
さくらの会社の後輩。かわいい外見の上、親が裕福なお嬢様。

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