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ありのままを受け止めて-12

それにしても、糀谷さんは異様にゲームが上手い。
彼の形の良い指は独特の動きでゲーム機を操り、
それははっきりいって、ものすごくオタク臭かった。

「あの、ちょっと……ゲーム上手すぎません?」
「実はぼく、ゲームとかアニメとか大好きなんです。
で、女性とお付き合いとかしても、しばらくすると大抵、
逃げられちゃいます。そんな風に見えなかったって」

わたしは思わず、くすくすと笑ってしまった。
確かにそれなら、付き合う女性がすぐに変わるし、
そしてある意味「気をつける」必要もあるだろう。

「そうだったんですか……ねえ糀谷さん、今更ですが、
やっぱりわたしと付き合ってもらえません?」

ディスプレイの上で、糀谷さんの操るプレイヤーが、
急に動きを止めて、モンスターに襲われ命を落とした。
「もちろん喜んで」

こうしてわたしたちは、まるで小学生の男の子みたいに、
2人でゲームをしたり、お菓子をむさぼり食べたりと、
楽しいお付き合いを始めた。
何の気取りもない、ありのままの彼はとてもいとおしく、
そしてわたしのことを、とても大切にしてくれる。

(おわり)

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