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ありのままを受け止めて-11

上司に男性向けスイーツの意見書を提出すると、
今度は練り上げて企画書を提出するよう言われた。
でも企画書を作りながら、出るのはため息ばかりだ。

意見書は結局、糀谷さんの意見をそのまま流用したし、
これじゃまるで、仕事のために彼を利用したみたいで、
申し訳ない気がする。
それに何日も一緒に話して、わたし自身一度も、
彼が女たらしにも、気をつけなきゃいけない人にも、
思えたことはなかったのに。

わたしはその日、仕事が終わると、
バーガーショップに寄り、ポータブルゲームにふけった。
何も考えたくない時は、ゲームをするに限る。

でもこのゲーム、糀谷さんも好きだって言ってたっけ。
……どうしたんだろう、わたし。
こんな風に気持ちが落ち着かないのは初めてで、
一体どうしていいのか、よくわからない。

その時、後ろから聞きなれた声がした。
「すみません、それ、ぼくと一緒にやりませんか」

「あれ、糀谷さん? ……ええ、ぜひお願いします」
不思議だった。さっきまでの情けない気持ちが
一瞬で消えて、すごく楽しい気分になっていく。

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