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わたしってイタい女?-12

こうして久城さんとわたしのメール交換が始まった。
渋滞しているので、到着が遅くなるとか、
猫を飼おうかどうか、真剣に悩んでいるとか、
そんな小さな話が、元気をくれる。不思議だ。

そしてある日こんなメールが届く。
「休みで釣りに行き大漁です。
捌いてお届けしますので、近所の駅まで、
取りにきてもらえますか?」

もちろんと応えたのは、言うまでもない。
「やあ、すっごく釣れましたよ」
日に焼けた久城さんは、心底うれしそうだ。

その日、一緒にお茶を飲んだ帰りには、
次にふたりで飲みに行く約束もした。
お魚料理のおいしい居酒屋を知ってるそうだ。

久城さんが、わたしをどう思ってるのか?
まだ自分から確かめる勇気を持ってはない。
でも急がないでもいいかな、とも思う。

少しずつ少しずつ、距離を近づけて、
いつかお付き合いできたらいい。
わたしは家のグリルでもらった魚を焼きながら、
いつの間にか、鼻歌を歌っていた。

(おわり)

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