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わたしってイタい女?-9

こんな風に久城さんへの思いは妄想だけが膨れ上がり、
でも現実は忙しくも、平穏で順調な日々が続いた。

 

 

 

 

「これって、芸能人を好きなのと変わりないかも」
半月もたてば、だんだん気持ちも萎え始める。
ただ当人に直に会えるだけで、別に日常的には、
何にも変化がないからだ。

そしてある日、接客がなかなか切れず、
ランチが15時近くになったことがあった。 「さすがにランチタイムはどこも終わりだな」
そこで定食が安くておいしい、
ある居酒屋さんで、昼食をとることにした。

「……あ、久城さんだ」
そこには、おそらく注文をとり終って、
携帯でゲームをしている、その人の姿があった。

わたしは、ほんの一瞬迷ったけれど、
でもごく自然に「あの、ここいいですか?」と、
久城さんに声をかけていた。自分でも驚いた。

顔を上げた久城さんは、一瞬驚いていたけれど、
すぐに笑顔に変わって「どうぞどうぞ」と、
席をすすめてくれた。

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