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わたしってイタい女?-6

一瞬「えっ、どうしよう」と思ったけれど、
頼まれた以上、いかないわけにもいかない。

「どうも、お忙しいところ、申し訳ありません」
独特の匂いと暗さ、それに他の人の気配のなさに、
倉庫でふたりっきりだと思うと少しドキドキする。

でも久城さんはいつも通り、明るく礼儀正しい。
商品の上げ下ろしや、説明の一言一言に、
誠実さがあるし、手早くムダがない。

「実はもうしばらくすると、ピットインに、
女性向けのピットイン・ピンクができるので、
お店の方々に、まず飲んでいただいて……」

本当は、この手の説明はあまり聞かないよう、
本社から支持が出ている。
メーカーさんにいちいち時間をとられていると、
接客や店の整理がおろそかになるからだ。
でも久城さんとは、やはり話す機会が欲しい。

「あ、いつもすみません。
できるだけ感想フィードバックしますね」
……といいつつ、この日わたしは、どうしても、
久城さんの目を見て話ができなかった。
返事もつい、そっけない口調にしてしまう。

「人手が足りないので、もういいですか」
最後には、こんな物言いで逃げる始末だ。

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