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わたしってイタい女?-2

「ごめんなさい! すぐに済みます。実はですね、
ここの周囲を蛇腹に折っていただき……」

そういうと久城さんは、
あらかじめ切り抜かれたポップの厚紙を、
器用な手つきでくるくると折りたたんでいく。

なのに、わたしがやると上手くいかない。
「あ、ここが逆なんですよ」
覗き込んだ久城さんの顔が、ぐいっと近づく。
そうして、折り方を直そうとした彼の指が、
わたしの指に触れた。
「あっ」とおたがい小さな声が出たが、
ふたりともそれは無視して、作業を続けていく。 「これで、出来上がりです。
いやお手間取らせて、申し訳ありませんでした」

 

 

 

そして久城さんは、栄養ドリンクの商標が、
大きく書かれたバンに急いで乗り、
わたしの手の中には、ファンキーな動きで首を振る、
イケメン俳優のポップが残された。

ひとりになったわたしは、
ふうっ、と大きなため息をひとつついて、思った。
久城さんって、わたしのこと好きなのかしら?

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