お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

もう、まいったな-7

心療内科通いがバレると、退職に追い込まれる?
なにそれ。ひどすぎる。
「お店の上の人は、その先輩、野放しにしているの?」

「注意はするけど。でもこの店に長い人だから、
棚卸しとか、イレギュラーな商品処理とか、
先輩がいないと、なかなか進まない業務もあって。
だから店長も周囲の人も、なかなかガツンといえない」

いやだいやだ。自分の彼が、そんな人と働いていて、
つらい目にあってるなんて、ガマンできない。 どうしたらいい? わたしは考えに考えた後、
旅行用の大きなトランクに服を詰め込むと、
彼の部屋のドアチャイムを鳴らした。
「今晩から、しばらく泊めて」
玄関では、目を丸くした彼が棒立ちしていた。

「ちょっと美晴、あんまりいきなりで、正直……」
浩一は、ブツブツ文句をいったけれど、
その様子はあまりに生気がなく、悲しかった。

そして案の定、夜は眠れていないようだ。
一応、布団には入るけれど、寝返りが激しい。
わたしは背中に彼のため息を聞きながら、
どうしたら楽にしてあげられるかを考え続けた。

お役立ち情報[PR]