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もう、まいったな-5

「やっぱり、来るとテンション上がるな」
来る前は「疲れてるから」としぶっていた浩一も、
最初に乗ったスペースマウンテンから降りると、
いつのまにか笑顔になっていた。
そうしてカリブの海賊の後は、
空いているアトラクションに次々に乗り込み、
これが終わったらお昼にしようと並んだ
ビックサンダーマウンテンの長い行列で、
浩一の携帯が鳴った。
「……あ、どうも。何か問題がありましたか」

「ありましたかじゃねぇ。オレが働いてるのに、
悠長に休みなんかとりやがって……」
間違いない。携帯から漏れ出たこの声は、
あの時に罵声を浴びせていた人の声だ。
浩一はペコペコと頭を下げながら、携帯に出ている。

「会社からの電話? たいへんだね」
「ん、まあたいしたことじゃないんだけどね」

でも彼は再び、どんよりした表情に逆戻りした。
そして例の先輩からは、それから1時間ごとに連絡が。
そのたび、わたしにも謝る浩一。
でもそのかけ方が、あまりにも異常で怒れない。
怖い。彼、大丈夫なんだろうか。
わたしが浩一なら、とっくにどうにかなってるよ。

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