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もう、まいったな-3

そんな浩一は、リカーショップのチェーン店勤めで
土日はまるで休みがとれない。
わたしは市役所の体育施設に勤めなので、
月に4回くらいは、土日のどちらか休みがとれる。
なので今週末は、友だちと一緒に、
ファッションモールへショッピングに出かけた。

「彼がファッション音痴だから、美晴ちゃんみたいな人と、
服見ないと、どんどんセンスが鈍くなる」 「ウチもそうだよ。見る目ないから、張り合いなくて」
そんなおしゃべりをずーっとしながら、
くたくたになるまでモールを回って、大満足。

夕方、友だちと別れた後ふと思った。
「そういえば、ここって浩一の職場に近かったな」
で、ちょっとしたいたずら心が芽生えて、
彼の勤め先を、少し覗いてみることにした。
私鉄で2駅。急行の止まらない落ち着いた町だ。

ドキドキしながら売り場を回ったけど、見当たらない。
「裏口かな?」と、こっそり搬入口も覗いてみる。
「……お前みたいなヤツはよ、もう辞めちまえ!
っていうか××!」
いきなりありえない罵詈雑言に、ギョッとする。
「はい、はい、すみません」
反対に小さくうなだれてるのが……浩一だった。

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