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もう、まいったな-1

浩一と一緒に、映画を見るのが好き。
それは暗い所にいると、明るい場所にいるよりも、
もっとそばにいるよう感じられるから。

でも、やっぱり単館上映のラブストーリーは、
体育会系の彼にはキツかったかな。
さっき映画の終盤、ここがクライマックスのシーンで、
隣の席からは、うっすら寝息が聞こえていた。 映画館を出た後のカフェでわたしは
「寝てたでしょ」とクスクス笑いながら浩一に聞く。
「うん……」
彼はぼんやり、窓の外を見ながら答える。
「やっぱり浩一には、あの手の映画は退屈だよね。
……ねえ、今日少し、疲れてる?」
彼の視線を横切るように、パッパッと手を振ってみる。
「あ、ああ……今日は少し疲れてるかもな」
やっと浩一がこっちを見た。

その日は、彼があんまりだるそうなので、
カフェを出たところで、デートを終えることにした。
にしても……つい先月までの浩一は、
うるさいくらいに話しかけてきたのに。
ひょっとして交際半年で、もう飽きられたとか?
まさか……どうしよう。

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