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専門家 節約・貯金

“貯蓄体質”への第一歩!「給与明細」の読み解き方

“貯蓄体質”への第一歩!「給与明細」の読み解き方/なりたい自分を思い描いたとき、心強い味方になってくれるお金。未来の自分がもっと輝けるように、今、知っておきたいお金の話。毎日をもっとハッピーにするために、キホンのキからはじめましょう。
 毎月もらっている給与明細。でも、実はよく見ていないという人が少なくありません。「こまめにチェックしたからといって、収入が増えるわけではないし・・・・・・」と、ついついスルーしてしまいがち。「銀行振り込み額を通帳で見てるから大丈夫」という人も、それでは不十分。そこには各種の控除項目が記載されていないからです。特に新社会人は、この機に給与明細をチェックし直してみてください。
 給与明細を見ると、雇用保険料や厚生年金保険料、所得税などさまざまな項目でお金が差し引かれていることがわかります。こうした「お金の出入り」を把握するのはマネーセンスを磨く第一歩。また、社会的なしくみを知るという意味でもとても大切なことです。
 たとえば、所得税は「予想月収から保険料などを差し引いた額」にかかりますが、住民税は「前年の1月〜12月の収入」に応じて毎年5月に決まり、健康保険料・厚生年金保険料は「4、5、6月の月収の平均」や「固定給が大きく変動してから3カ月分の月収の平均」で決まります。ちなみに年末調整は、予想と実際の年収を比較し、所得税の過不足を調整するためにあります。
 毎月、給与明細をチェックし、どの項目がどのように変動するのかをつかんでおくと、思いがけず銀行振り込み額が少なくて愕然! という事態も避けられるはず。
 また、雇用保険や健康保険など公的な保険制度は、引かれている額にだけ着目するのではなく、どういうときにお金を受け取れるのかも知っておきたいもの。受け取れる条件に当てはまっていても、自分で申請しなければ、受け取りそびれてしまうからです。お金の世界では自分から能動的に情報を集めるスタンスが必要不可欠なのです。
 給与明細の読み解き方を知り、こまめにチェックする習慣をつけることは、人生の選択肢を増やし、自分自身に付加価値をつけるトレーニングでもあるのです。


ファイナンシャルプランナー(CFP)。家計の見直し相談センター所属。新聞や雑誌、テレビなどでも活躍。主な著書に『家計改善バイブル』(朝日新聞出版)など。


総支給額から所得税、住民税、社会保険料を差し引いたのが一般的に言う「手取り月収」。さらに財形貯蓄や自分で加入している生命保険料などが差し引かれた金額が銀行の口座に振り込まれますが、それを「手取り月収」と言ってしまうと誤解のもとにも。

雇用保険は失業時に「基本手当」(失業保険)がもらえるほか、「育児休業給付」なども。健康保険は、医療費の自己負担が3割になるほか、医療費が一定以上になると払い戻しが受けられる「高額療養費」や出産一時金などの制度も充実。厚生年金は将来「公的年金」をもらうための積み立て。介護保険料は40歳以上で発生。介護費の自己負担が1割に。

所得税は「その年の収入から保険料などを差し引いた額」にかかります。1年間の収入予想から税金額を割り出し、毎月自動的に差し引かれます。一方、住民税は「前年の1月〜12月の所得」から算出。そのため、住民税が発生するのは社会人2年目以降。また、転職や失業で収入が減っても、前年度の収入に応じて住民税を負担しなくてはいけません。

会社に仕組みがあれば、給与天引きで自社の株式に投資ができる「持ち株会」や、貯蓄ができる「財形貯蓄」などを利用可能。財形は一般財形、住宅財形、年金財形の3タイプ。月々1万円程度でも財形積立をスタートしておくと、貯まるしくみづくりのトレーニングにもなり一石二鳥。会社によっては、生命保険や損害保険を給与天引きで行うことも。

相手を知ろう!MONEY Style Check/あなたの情報感度をチェック!○×クイズにチャレンジしてみて。

『escala cafe』にて2010年4月にWeb アンケート。有効回答数300件

Illustration:Cozy Tomato Text:Manami Shimakage
escala vol.36 掲載 update 10.05.31

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