お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

結婚しちゃダメ!?-5

結局わたし1人がこの家に残り、
母とは何とか折り合いをつけて日々暮らしている。

……そんなことを考えていたら、駅前についた。

書店を覗いて好きな作家の新刊を買い、
カフェに入る。他に行きたい場所もない。
でも本の内容は、ちっとも頭に入らなかった。
思い浮かぶのは博政くんのことばかりだ。

博政くんとの出会いは、友人に紹介された異業種交流会。
バイキング形式のパーティだったけど、
食べ物が少なく、料理の並ぶテーブルには人が殺到して、
スローなわたしはまったく近づけなかった。

「もっと、ずうずうしくなりましょうよ」

そんな時に博政くんが、人波をひょいひょいと渡り、
わたしに料理のお皿を届けてくれたのだ。

その後のお付き合いも、会って食事をしたり、
たまに映画を見たりと、特別なことは何もなかった。

でも去年、彼は「おたがい28歳になったしね」と、
ごく自然にわたしにプロポーズをしてくれたのだ。

お役立ち情報[PR]