お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

結婚しちゃダメ!?-4

朝食もそこそこに、わたしはふらふらと家を出た。
でも土曜の午前中、行く当てなんかどこにもない。

「新居ならわたしが借りる」の一言が、
さっきはどうしても出なかった。
でも言っても同じだったろう。昔からそうだ。

お嬢様育ちのママは考え方が古風で、
気が強く口も達者な、家庭の権力者だ。
彼女の権力は、居間にある桐の箪笥が物語っている。

あれはまだわたしが高校一年の時。パパはこっそり、
水商売の女性と浮気をしたことがあったらしい。
でもそれがママにバレた時、
ママはなんと弁護士をたてて相手の女性を訴え、
慰謝料を勝ち取ったのだ。

そしてその慰謝料で桐の箪笥と幾着もの着物を買い、
居間の一番目立つ場所に、ババンッと据えた。
この時から父は、母に頭があがらない。

妹は、すぐに相手を思い通りにしようとする母に、
何度も反抗を重ねてきた。
だが結局勝てずに、就職を決めると家を飛び出した。

お役立ち情報[PR]