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結婚しちゃダメ!?-1

その時わたしは、ウエディングドレスを着ていた。

腕にぴったりと張り付く凝ったレースの美しい袖に、
腰から滝のように流れ落ちる、白いシルクのスカート。

手にはすばらしい香りの、ジャスミンのブーケを持ち、
となりには、タキシードで微笑む博政くんが……。

でも夢から覚めた途端、すべてが消えてしまった。

土曜の朝の、おだやかで退屈な光の中、
目覚めたわたしは、朦朧とした頭でつぶやいた。

「現実も、こうならなければいいけど」
  金曜の夜、デート中の博政くんから、
重大な告白を聞かされたからだ。
昨夜はとうとう、3時過ぎまで眠れなかった。

階段を降りて一階のダイニングで朝食をとる。
トーストを飲み下すごとに、ため息が出る。
「どうしたの?」
ママの問いかけに、つい答えてしまう。

「博政くんが、来年度リストラされることになって……」

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