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専門家 節約・貯金

第41回 家計を助ける!? 不景気でも売れるビジネスって?


知ったら変わる 働く女子のためのやさしい経済講座
第41回 家計を助ける!? 不景気でも売れるビジネスって?
不景気と言われ続けている昨今。そんな中、着実にヒット商品を生んでいる企業や、売れる戦略を構築している企業とは? 私たちの生活への影響はどうなるのでしょうか? エスカーラメンバーからのアンケートとともに、石原先生に解説してもらいました!
不景気により、最近財布の紐がかたくなっている実感はありますか?

財布の紐がかたくなっていると答えた人が、7割以上いました。やはり、景気の影響もあり、節約している人が多いようです。

[複数回答可 回答者数:300(1年目= 11.0%、2年目= 8.7%、3年目= 14.7%、4年目= 14.0%、5年目= 15.3%、6年目=16.0%、7年目=7.0%、8年目=4.7%、9年目=2.3%、10年目以上=4.7%、その他=1.7%)/2009年12月『escala cafe』にてWEBアンケート調査]

不景気でも売れている商品を扱っていたり、利益を伸ばしている会社について、その会社が扱っている商品やサービスなどを教えてください。

「ユニクロのヒートテック」という答えが圧倒的多数を占めました。「実用的な商品なのに、安い!」というのが人気の秘密のようです。

  • ユニクロ。低価格なわりに品質がよく、実用性の高い商品を数多く提供しているところが強みだと思う。(6年目/正社員(一般事務)/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
  • ユニクロ。ヒートテックがまわりでも評判いいです。(5年目/正社員(総合職)/小売店/販売職・サービス系)
  • マクドナルド。不景気なのにコーヒーの無料サービスなど斬新なアイデアでお客を惹きつけている。(9年目/派遣社員/金融・証券/専門職)
  • ユニクロのヒートテック。西友やイオンなどの格安ジーンズ。(2年目/正社員(総合職)/建設・土木/技術職)
  • ニトリ。安くていい物が売っているから、いつでも混んでいてビックリ。(6年目/正社員(地域職)/食品・飲料/技術職)
  • ユニクロ、餃子の王将。(3年目/正社員(総合職)/印刷・紙パルプ/営業職)

どんな「訳あり格安品」を購入したことがありますか? 購入してみての感想と合わせて教えてください。

食品から服飾雑貨まで、いろいろな訳あり格安品を利用しているようです。品質に問題がなければ、お得! と感じている人が多数。

  • 割れせんべい。味は変わらないので満足だった。(2年目/嘱託・契約社員/情報・IT/事務系専門職)
  • カステラの切り落とし。おいしいし、お得だと思います。(6年目/正社員(総合職)/ソフトウェア/技術職)
  • 桃に少し傷があるものを買いました。安かったし、普通に食べられたので問題なかったです。(4年目/正社員(一般事務)/アパレル・繊維/秘書・アシスタント職)
  • 賞味期限間近の食用油。すぐに消費する予定だったのでラッキーでした。(8年目/正社員(総合職)/情報・IT/技術職)
  • 傷ありバッグ。まったく目立たない傷なのに50%オフでラッキーでした。(4年目/嘱託・契約社員/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
  • 化粧品。箱だけ損失していただけで、中身が変わらないので、お得でした。(8年目/派遣社員/通信/事務系専門職)
財布の紐はかたくなっても、賢い買い物をしようと工夫しているエスカーラメンバーは多い様子。景気がなかなか回復しないと暗いムードの世の中ですが、私たちはどんな消費をするのが望ましいのでしょうか? 家計を助けるような賢い消費について、教えて石原先生!
品質と価格のバランスをにらむ消費者心理をつかんだ企業が、売上げを伸ばしているようです
しばらく消費動向は厳しくデフレ傾向も続きそう
企業経営者の年頭のコメントでは「今年も消費心理の冷え込みは続きそうだ」との声が多く聞かれました。エスカーラメンバーのアンケート結果でも「不景気で財布の紐をかたく締めている」という回答が昨年末の集計で7割超。

しかし最近の消費者は、物価だけでなく一定の品質にもこだわっています。一見、消費レベルが上がったかにも感じられますが、これは逆に厳しい状況です。消費者は「買い物で失敗をしたくない」のでしょう。単純な低価格に飛びつくのではなく、品質と価格を天秤にかける傾向があります。品質を下げてまでは買わず、買い方の工夫で支出を抑える人が増えています。

「何が何でも低価格優先」のデフレ時代は終わった
少し前のデフレ時代には、「安いもので済ませたい」消費者に応える商品がヒット。「価格が安いから、壊れても仕方ないし使いきりのものでもよい」という当時よりも、今の消費者はシビアです。ランニングコストを重視したり使いまわしが利くかを考えて購入しています。

この消費者心理をつかみ、低価格でも高品質な商品を提供する企業が、今、売上げを伸ばしていると言えるでしょう。
私たちへの影響は?
エスカーラメンバーへのアンケートで「不景気でも売れている商品、利益を伸ばしている会社を知っている」と回答した人のうちの8割が「ユニクロ(会社名はファーストリテイリング、商品名はヒートテックなど)」(複数回答あり)を挙げています。同社はSPA(製造小売り)業態でコストを抑えて利益につなげていますが、消費者には「商品価格が安いのに機能的」という点が支持されています。ほかにもニトリ、餃子の王将などが複数の方から寄せられました。

アンケート項目にもあった「訳あり格安品」も、品質を下げず低価格展開をしている一例です。エスカーラメンバーの中には、ケーキやカステラの切れ端や壊れせんべい、不ぞろいな野菜や果物などで「訳あり格安品」を利用されている方が多数。見栄えは多少劣っても味は変わらないというのが利用している理由のようです。ほかには、価格比較サイトでのチェック、他人と相乗りしてまとめ買いでの購入価格引き下げ、アウトレットの利用、「所有」でなく「レンタル」の活用など、品質を下げず低価格で購入(利用)というケースは人気を呼んでいます。

消費者は、不況という困難な環境に果敢に立ち向かい、だんだん賢くなっているように思います。堅実な消費をせざるを得ないこの環境は、もしかしたらバブル期よりもよい時期なのかもしれません。自分にとって必要なものと無駄なものをしっかり区別できることが、お小遣いや家計管理の第一歩です。エスカーラメンバーの多くが「つい買ってしまうもの」として「お菓子・スイーツ」「洋服」を挙げているので、あとは自分の「欲」のコントロールができるともう一段ステップアップした賢い消費ができるのでしょうね。
用語解説
SPA(製造小売り)
アメリカ衣料品大手GAPの会長による造語。製造から販売までを一社が行うビジネスモデル。日本では、ユニクロや良品計画などでの採用が知られ、小売業者が製造や企画も担当するケースが主流です。自社店舗から顧客ニーズを素早く吸い上げて商品開発を行なえるため売れ筋商品を展開できる上、低コストで不良在庫を抱えにくい点が利益に貢献するとされています。
石原先生からのお知らせ
現在、日経新聞が運営する女性向け会員サイト「club Nikkey」でもコラムを連載中。「club Nikkey」は、もっと詳しく経済を知りたい人におすすめ。石原先生は、マネー活用術を教えてます!


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