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91.二人だけのバースデーパーティー

この店で哲平は学生の頃、アルバイトをしていた。店のご主人とは今でも懇意にしていて今日の定休日にお店を貸しきったようだ。店内は一般的な定食屋さんの内装でカウンターの他に4人がけのテーブルと椅子が並んでいる。
その中の真ん中のテーブルにこの店には不釣合いな赤と白のギンガムチェックのテーブルクロスがかけてある。テーブルの上には一輪挿しも添えられてある。
瑞希の好きなガーベラだ。
決してセンスがいいとは言えないセッティングだ。哲平らしかった。
ここで二人だけのバースデーパーティーをやろうとしていたのか。

そして哲平の汚い字で『小高瑞希様』のプレートがテーブルの真ん中に置かれ、さらに『本日のメニュー』がこれも哲平の汚い字で綴られている。
「哲平・・・」
瑞希はメニューを抱きしめ、その場にしゃがみこんだ。


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