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86.事故

自分でも顔が蒼白してくるのがわかる。
「瑞希、大丈夫?」
杉山さんの声が遠くで聞こえる。
哲平が交通事故に遭ったという連絡だった。歩いている哲平が角を曲がったところ、横から車が突っ込んできたらしい。見通しの悪い路地だったので車も徐行していたらしいが、哲平がずっとうわ言のように瑞希の名前を呼び続けていると言う。
不安が募る中、瑞希は杉山さんに簡単に事情を説明して大学を飛び出した。
「車で送ろうか」
と言ってくれた杉山さんの言葉が背後で虚しく響いていた。


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