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76.シャワーヘッド

しかし、扉の向こうに立っていたのは雨で濡れた杉山さんだった。
途中から降り出した雨の中、走ってきたようで息をきらしている。
「ほら、これ」
と薄汚れたぬいぐるみを差し出した。
「!」
先日、ドライブのとき、昔、杉山さんがとったUFOキャッチャーのぬいぐるみのリボンの色でもめた。
「ねえ、僕の言った通り、ピンクだったでしょ?」
頬を伝う雨の雫を拭おうともしない杉山さんの笑顔が眩しい。
瑞希は思わず、杉山さんに抱きついてしまった。
杉山さんの髪から雨の水滴ポタリ、ポタリと瑞希の肩に落ちてきた。


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