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72.離れていく心

実は先日の瑞希の誕生日の日、予約したレストランでこの哲平の新作を出してもらう予定だったようだ。それが哲平から瑞希への誕生日プレゼントだった。
「何年かかるの? 調理師免許とって自分でお店開いて、ちゃんと稼げるようになるまで」
「う〜ん、5年から10年はきっとかかるよね・・・」
なんの後ろめたさもなく話す哲平には憤りを通りこし、呆気にとられた。
5年から10年・・・瑞希は36歳から41歳になる。
『私のことは一体、どう考えているんだろう・・・私との未来は全く視野に入っていないのだろうか』
もう亜佐美という女性のことなんてどうでもよくなってきた。


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