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56.助手席

何年ぶりかの杉山さんとのドライブ。そして杉山さんの助手席。昔もよく車でデートした。哲平は轟っていう姓で名前には3つも車があるのに彼自身は一台も持っていない。
最近の20代はマイカーを欲しがらないらしい。
“車はデートの必需品”の時代は過ぎたようだ。が、さすが杉山さんは今も左ハンドルだ。瑞希は車そのものには全く興味がないため、車種は知らない。
でも、大抵の女子がそうであるよう男性の運転する姿を横で見るのはある種の幸福を感じる。できれば右ハンドルの国産車がありがたいけど。助手席に座る瑞希は常に杉山さんに左側の顔をさらさなければならない。が、瑞希は自分は右側の方がかわいいと思っているからだ。杉山さんを意識している証拠かもしれない。だがそれを差し引いてももちろん、このドライブは楽しいに違いない。
車の中では昔、二人がつきあっていた頃、よく聞いていた曲を流してくれた。


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