お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

44.ウソ

哲平が約束をすっぽかした本当の理由が瑞希はわかった。哲平はただの静岡の田舎の幼馴染で今度、東京でピアノ教室の講師を始めるからそれで色々と・・・と言い訳がましいことを言ってくるが、しどろもどろだ。しかもこのCDはその亜佐美という女性の作曲した曲ばかりが収録されていた。あまりに手の込んだプレゼントのようだ。
「ミッキー、ホント、何でもないよ」
哲平はすっかり瑞希への攻撃態勢を整えていたのに、とんだところでミスを犯し、形勢はすでに逆転していた。しかし、それなら正直に言えばいいのにと瑞希もやり返す。でも余談だが、こういう時に正直に言ったからと言ってうまくいくケースは少ない。しかし、それでも負けじと哲平も杉山さんのことをつついてくる。
「今夜、自分が来なかったら、二人でどうするつもりだったの?」
こんな攻撃的な哲平を見たのは初めてかもしれない。


お役立ち情報[PR]