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42.後半戦の幕開け

当然だがこういう時、先に帰るのは元カレのほうだ。
杉山さんもその辺はちゃんと心得ている。
そして杉山さんが帰ると一気に肩の力が抜け、すっかり瑞希は酔いがさめてきた。
疲れがどっと押し寄せてきてソファに身を委ねる。
いつものことだが、哲平がてきぱきと片付けを始めた。
が、今日は瑞希もいそいそと食器を運ぶ。 
哲平も今日のドタキャンで後ろめたさはあるようだが、瑞希も杉山さんのことを哲平がどう感じているのか思いあぐねていたため、一方的に優位に立ってはいなかった。
杉山さんがこのマンションの場所を知っていたことさえ哲平には面白くないはずだ。たまたまお寿司屋さんの帰りに近くまで送ってもらっただけで、まさか直接、家まで訪ねてくるとは思いも及ばなかった。
哲平は改めて、今日のお詫びをしたが、謝罪は心からのものでないのは一目瞭然だ。


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