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7.飾らないワタシ

当時から甘え上手の哲平に姐御肌の瑞希はすっかりまいってしまったようでまんまとそのワナにはめられた感じもしている。しかし、哲平はかなりの料理上手だ。
たいてい瑞希がお酒と簡単なつまみを買ってくる係りで哲平はちゃんとした料理を作ってくれる。なかなかお互いにそれなりの役割を果たしていて5歳の年の差はあるものの、結構うまくいっているカップルだと自負している。それに何と言っても哲平の前ではかっこつけなくていい。以前、付き合っていた人は完璧すぎて、緊張することが多かったからだ。

年下のボーイフレンドを持つ女として彼の前で“飾らなくていい”というのはかなりポイントが高いと言える。普通、常識ある大人としての姿を見せなくてはとか、いつまでも綺麗でいなくちゃ、とか肩肘が張るものだ。でも、瑞希は哲平の前でホント、楽をしている。
が、「飾らないのと怠けるのは違うよ」
といつも香織に怒られる。

この夜も、帰ってきて早々、哲平の前でスウェット姿になり、化粧も落としてしまい香織には軽く小言を言われた。それでもいつもと変わらない楽しいお食事会だ。そしていつものように哲平が一番先にお酒でつぶれて眠ってしまう。

「私もマンション買おうかな!」
柿の種を頬張りながら、瑞希はポツリとつぶやいた。


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