お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

1.名刺交換

久しぶりの女子高の同窓会で、小高瑞希は旧友から両手に名刺を掴まされ、げんなりとしていた。

30代の同窓会で自ら進んで名刺を出す女には2つのタイプがある。自分の姓が変わったことを知らしめたいか、今の自分の社会的地位、つまり、肩書きを自慢したいかのどちらかだ。そしてこういう時の彼女たちの愚痴や謙遜を真に受けてはいけないことぐらい、瑞希は十分、わかっている。彼女たちは否定して欲しいのだ。
「そんなことないわよ。すごいわね〜」
と瑞希は舌の先で言ってのける。
これぐらいのことはいつもお客様からのクレームを受けている瑞希にはなんてことはない。


お役立ち情報[PR]