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愛される資格-11

「今ぜんぜん、身体が固形物を受け付けなくて。
 お前が出てって5日目くらいから、食べても吐いちゃうんだ」

雄太はうっすらと笑って「寝れないし」ともいう。
そしてしばらく下を向いていると、言いにくそうに切り出した。

「なあ、帰ってきてもらえないかな。
 すぐには完璧に出来ないと思うけど、オレも変わるから。
 ダメなんだ。お前がいないってことに、耐えられない」

とっさに返事ができなかった。戻るのは怖い。だけど……。

「とかいって、本当は黙って全部家事をしてくれる、
 都合のいい女に戻って欲しいだけなんじゃないの」

牽制球、のような言葉が口からヒラヒラと飛ぶ。

「そう思われても仕方ないけど……でも違うんだよ。
 麻子にも、こうなる前にもっと不満をいって欲しかったし」

「いってたよ何度も。でも雄太は『オレは疲れてる』って。
 一度もまともに聞かなかったじゃない。
 わたしも貧血で駅の階段から落ちそうになるほど疲れてたのに」

「そうだったんだ……だけど、もう一度チャンスをくれないか」

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