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愛される資格-6

わたしは戸棚の奥からティーカップと茶葉を取り出し、
牛乳をレンジで温め、キャラメルの香りがする紅茶を、
時間をかけて煎れると、ゆっくりゆっくり飲んだ。

そして外へ出てコンビニで雑誌とおにぎりを買い、
秋の流行をチェックしながら、お昼ごはんを食べる。

他人の作ったものは、たとえおにぎりでもおいしい。

夕方、再び玄関のチャイムが鳴りビクッとしたが、
それは通販の再配達をしてくれた運送会社の人だった。

完全に日が暮れて、夜ご飯をどうしようか考えたが、
「オレも、疲れてるんだよ」と雄太の口まねをして、
緊急用のレトルトカレーですます。

そうして夜23時。ひとりでゆったりお風呂にも入り、
わたしは心底さっぱりしていた。雄太など待たずに寝よう。
ダブルベッドもひとりでのびのびだ。

結局、彼はその晩は帰ってこなかった。
だが6時に目覚めたわたしは、嘘みたいに体の調子がいい。

見知らぬ家のように感じる天井を眺めながら、思った。
この家を出よう。もう雄太とは暮らさない。ひとりになる。

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