愛される資格-5
雄太の目がまん丸に開いて、口が小さくポカンと開いた。
「なんだよ、いきなり。オレは疲れてるんだよ。
休みの日ぐらい休ませてくれよ」
彼の言葉に、自分の血がどんどん頭に上っていくのがわかる。
「働いてるのは、わたしも一緒でしょう」
「麻子はオレより帰りも早いし、
そんなに大変な仕事も、してないだろ」
「ちょっと、わたしの仕事が大したことないって、
なんで雄太に決められるの! なんで分かるの!」
最後はもう、隣近所の迷惑も考えずに怒鳴っていた
……というより、叫んでいた。
「なんだよ、人のせいにばかりしやがって」
怒鳴り返した雄太は「ふざけんなよ」とつぶやくと、
上着と財布を持って何も告げずに外へ出て行った。
雄太が出て行った後、わたしは小さくため息をついた。
とうとう言ってしまった、という後悔と満足。
どちらかというと、清々しさが勝っているかも。
「なんだよ、いきなり。オレは疲れてるんだよ。
休みの日ぐらい休ませてくれよ」
彼の言葉に、自分の血がどんどん頭に上っていくのがわかる。
「働いてるのは、わたしも一緒でしょう」
「麻子はオレより帰りも早いし、
そんなに大変な仕事も、してないだろ」
「ちょっと、わたしの仕事が大したことないって、
なんで雄太に決められるの! なんで分かるの!」
最後はもう、隣近所の迷惑も考えずに怒鳴っていた
……というより、叫んでいた。
「なんだよ、人のせいにばかりしやがって」
怒鳴り返した雄太は「ふざけんなよ」とつぶやくと、
上着と財布を持って何も告げずに外へ出て行った。
雄太が出て行った後、わたしは小さくため息をついた。
とうとう言ってしまった、という後悔と満足。
どちらかというと、清々しさが勝っているかも。
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