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男女の本音 働き方

秘書から作家に転身 佐伯紅緒さんに「夢を実現するまでの道のり」を聞いた

テレビで活躍するタレントさんや、作家さん、時にはスポーツ選手などなど。有名人のプロフィールが紹介された時に、「元サラリーマン」とか「会社勤めを経て」という記述があると、「お?」と思ってしまうのは私だけでしょうか。会社勤めをしながら、夢を諦めずに追い続けたんだな……などと、勝手な推測を思い巡らせてしまいます。



数社に勤めた後に作家としてデビューし、7月に最新作『かれ、ときどき、テロリスト』(イースト・プレス)を出版したばかりの作家・佐伯紅緒さんも、「元勤め人」のひとり。夢を実現するまでの道のりを聞きました。


―ご著書のプロフィールにも、OLや秘書を始め様々な経歴が書かれていらっしゃいます。


佐伯さん(以下、佐):大学を卒業後、まず百貨店に就職しました。そこで5年働いた後、ブランド店で接客を1年、料亭でお運びを1年。その後、データ管理会社で派遣として働いていた時に、「秘書にならない?」と声をかけられて秘書として5年半働きました。


―接客の仕事が多いですね。


佐:「人をたくさん見たい」という気持ちがありました。昔から小説を書きたいという気持ちはずっとあったので、そのためにいろんな人と会いたいと。通常出会わないような、いろいろな職種や経歴の人に接することができるのは接客業じゃないかと思ったんです。


―実際にいろいろなお客さんとの出会いが?


佐:それがそう上手くもいかなくて。百貨店で宝石売り場に配属になったんですが、入社した年にバブルが崩壊して、お店は閑古鳥状態。1日中ほとんど人と話さない日もありました。あまりに暇すぎて、1日の終わりに幻聴が聞こえるくらい(笑)。


―想像と真逆だったんですね。


佐:本当に何もすることがない時は、頭の中で文章を考えることもありました。もちろん、百貨店時代全部、暇だったワケじゃないですけどね。料亭で働いていた頃は有名人を何度も見ました。プライベートでも、気になる人のいるところにはどんどん行きましたね。


―デビューのきっかけは何だったのでしょう?


佐:原稿を持ち込んだりしていくつかまとまりかけたこともあったけれど、あと一歩のところでダメ。「まだ無理なのかなあ」と思っていたときに、昔の恩人が夢に出てきて「本を出せるよ」と言ったんです。恩人はそれからすぐ亡くなったんですが、半年後に、その恩人の知り合いの編集者が私のブログを見て、「本を出しませんか?」って。


―それはびっくりですね。


佐:何度も押して開かなかった扉が、押すのをやめたら自然にスッと開いた感じでした。こういうことってあるんだなって。今頑張っているのに結果が出ないって悩んでいる人も、「やり尽くした! もう次に何をやればいいの?」って状態になったら、急に目の前が開けるかも。


―「やることはやった」と思うまで、とりあえずやってみる、と。


佐:私の夫は脚本家なのですが、彼と私に共通するのはインプットの量がとにかくものすごいこと。夫は、TSUTAYAで貸し出している作品を全て借りて見たことがあるんだそう。私は何でインプットするかというと、人とたくさん会うこと。「見倒す」とか「会い倒す」とか、とにかく「―倒す」といえるほどひとつのことをしてみることが必要なのかもしれません。


―これまでの経験がすべて今につながっているんですね。


佐:会社勤めをしていた頃、お昼休みに屋上に出て、小説家になっているはずの未来の自分に向けて「どうすればなれるの? どうしてもなりたい」って念を送っていました。そうしたら、未来の自分の声が聞こえた気がした。だから今、その頃の自分に向かって念を送ってあげています。「とにかく人とたくさん会いなさい」って。


作家になるまでの道のりは、本当はまだまだ語り足りないほど長いという佐伯さん。「作家になれたのは運が良かった」と仰っていましたが、お話を聞いて、思い続けるパワーが人より何倍も強かったのでは?と思ってしまいました。ありがとうございました!




佐伯紅緒さんプロフィール
東京女子大学文理学部卒業後、いくつかの職を経て2006年に『エンドレス・ワールド』(世界文化社)でデビュー。その他の作品に『恋するファム・ファタール』(角川・エス・エス・コミュニケーションズ)、『わたしをさがして』(世界文化社)、『アイランド_A bizarre and spiritual journey』など。最新作は『かれ、ときどき、テロリスト』(イースト・プレス)。


佐伯紅緒さんのブログ
http://saekirouge.cocolog-nifty.com/blog


(小川たまか/プレスラボ)



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