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男女の本音 働き方

海外で働く女性! 青年海外協力隊の仕事って?

街頭でポスターを見かけることはあるけれど、その実態ってなかなか分からない。JICA(独立行政法人国際協力機構)が実施する海外ボランティア派遣制度である青年海外協力隊ってどんなお仕事? 2005年11月から2年間、南米ボリビアに赴任した経験を持つ大垣菜都子さん(29)にお話を伺いました。



■ベトナム人少女との出会い



―協力隊に応募した理由は?


大垣さん(以下、大):大学1年生の時、友達とベトナムに旅行して、現地のリーという女の子と友達になりました。私たちと同い年のリーはすごく体が細かったので、「どうしたらそんなに細くなれるの? 教えて?」と聞いたら、「家族の生活費と自分の学費のために朝の5時から夕方の5時までウェイトレスとして働いて、夕方の6時から11時までは学校に行く。帰ってきたら疲れて食欲がないからそのまま寝てしまう」と言うんです。


―彼女の話に衝撃を受けて……


大:日本に生まれた私たちは親のお金で大学に入って、好きなことをして、「ダイエットしなきゃ」とか言っているのに。生まれた国が違うだけでこんなに境遇が違う。こんなに不条理なことがあっていいんだろうかと思いました。それを機に、開発援助に関わることが目標に。リーとはそれからも連絡を取っています。


■新卒は狭き門?



―試験はどのようなものなのでしょう?


大:書類審査の後、英語の語学試験や論文試験、個人面接があります。私は新卒での受験だったのですが、看護師や会社員など社会人経験のある人の方がスキルがあるので受かりやすいようです。新卒での合格者は少ないですね。


―大垣さんが新卒で受かった理由は?


大:学生時代に学生団体を立ち上げ、代表として組織化しました。教育委員会や大学からの資金調達や、首都圏の小中学生に対しての開発教育の申し出などの経験を積んだことが良かったのでは。現地の政府機関を相手に提案を行っていかなければいけないので、企画力や行動力があるかどうかも判断されると思います。


―派遣される前の研修はどのようなものなのでしょう?


大:ボリビアはスペイン語圏なので、メインはスペイン語の研修。半年間、みっちり研修を受けました。


■南米最貧国のひとつ・ボリビアで



―ボリビアはどんな国なのですか?


大:南米で一番貧しい国のひとつと言われています。HIVの陽性率は近年までラテンアメリカで最も「低い」と言われていましたが、これは、抗体検査の普及が遅れていたり、HIVという病気自体への認識が遅れていることの表れでもあります。


―派遣後はどのような活動を?


大:「村落開発普及員」として、現地の市役所の保険局セクターに派遣されました。そこを拠点に、ボリビアで暮らす人の生活を改善するためにできることは何か、企画書を作り、関係機関をまわって資金調達します。具体的に私が取り組んだことは3つ。「妊婦や乳幼児を対象とした栄養改善のための保健教育」「HIVの包括的ケア」「高地出稼ぎ農民の労働・居住地環境の改善」です。


―一番手応えを感じたのは?


大:妊婦らの保健教育ですね。このために、週1回のラジオ番組を通して栄養バランスの良いレシピを紹介したり、数十カ所の保健所で栄養教室を開いたりしました。この栄養教室がとても好評で、保健所の看護師らが「ナツコがいてくれて良かった。ナツコが日本に帰ってからも続けたい」と保健局に自主的にお願いしてくれたんです。


―それはうれしいですね。


この結果、保健局がお金を出してくれて、私の赴任が終わってからも栄養教室が続けられるようになりました。「協力隊が帰ったら来る前と同じ状態に戻ってしまった」という例もあるので、自分の提案が持続的な活動につながったことに達成感を感じましたね。


その後、メキシコにある開発コンサルタント会社勤務を経て、今年の秋からはドイツの大学院でオーガニックフードの勉強を始めるという大垣さん。「自分が安定していないと、人を救うことはできない。開発支援は、自分の体にも心にも余裕がないとできないと思います」という言葉に、仕事に対する真っ直ぐな姿勢を感じました。これからも世界で輝いてください!


(小川たまか/プレスラボ)



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